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江戸時代の出版と物質文化史概説
本講義は、江戸時代の日本文化としての様々な現象の産出を簡単に紹介すると共に、歴史的出来事の文化的潮流の変動との関係を追って、江戸時代初期(元禄期)、中期(安永・天明期)、後期(文化・文政)に見られる町人文化の爛漫たる創造力の噴出を圧制する対策として施行された三大改革の文化的な影響を追跡する。そのような政治と社会的情勢に伴う芸能と出版物の創出と受容環境から窺える文化的状況の模様に焦点を当てるなかで、特に江戸時代の大衆小説と出版文化の発展における歌舞伎と浄瑠璃(文楽)の役割を尋ねることに集中して、現代人にとって感じ取れる江戸文化の意義と魅力に迫る。