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民間企業の研究者に求められるもの

研究者タイプの分類法にはいくつかあるが、1つの専門性だけが深い「I型」よりも、2つの専門性を持つ「Π型」が、また根本原理の追求のみの「ボーア型」よりも実用性も同時に考慮した研究ができる「パスツール型」が望ましい。いずれの分類でも前者のタイプは、企業内において周囲の研究の必要性の理解や協力を得ることが難しくなりやすい。大学の研究との一番の違いは、事業化・製品化をゴールとして、企業の繁栄を優先することにある。そのために、特許、論文に加えてライセンス供与も重要な研究成果となる。また、現在の研究に必要なのは、"システム思考"であり、特に研究テーマの設定において必須である。研究の一連の過程において、最初のテーマ選びが最も重要であり、その後の成否に大きく影響する。目標が曖昧な状態で開始したり、興味優先の取り組みをしたりでは、限られた時間内に成果を得ることは難しい。研究を成功に導くためには、他者との勝敗を意識したスピード感と、研究ネットワークの形成と活用が重要である。企業の研究の特長として、一つの目標に向けて異分野の研究者がチームとなってプロジェクトを実行することがやり易い点が挙げられる。チームメンバーが得意分野を担当し、互いの成果を利用しつつ自分の成果を創出する環境を作ることがチームリーダに求められる。こうしたプロセスを経験することで研究者間の情報や知識がほぼ同じレベルとなり、互いに尊重しあう研究風土が築かれていく。

略歴
1986年3月 大阪府立大学大学院工学研究科博士前期課程(航空工学専攻)修了
1986年4月 株式会社豊田中央研究所入社
1993年10月 米国George Mason大学客員研究員(~1994年11月)
1998年10月 工学博士(名古屋大学)
2008年10月 東京工業大学 炭素循環エネルギー研究センター客員教授(~2013年3月)
2010年2月 豊田中央研究所 主席研究員(~現在)

主な研究分野
流体力学、熱力学、計算力学、内燃機関


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