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衛星システム講義及び衛星講習を実施しました。

2014年3月4日から3月6日に渡り衛星システム講義を、また3月10日から13日及び3月17日には衛星講習を実施しました。この講義・講習の目的は、衛星技術に関する基礎力や専門性、広い視野を養成することで、この領域の各専門分野で現在ご活躍中の講師をお招きし有意義な講義をして頂きました。

講義は、衛星の開発手法から衛星システムやシステムを構成するサブシステム技術全般について基礎から応用をほぼ網羅した形で実施され、加えてミッション機器の開発や打ち上げ・運上に関するテーマも含み、受講生の高い関心が寄せられました。受講生の中にはまだ衛星関連の用語に慣れていないため、講義についていくのがやっとであったという意見もありましたので、14年度の講義に際してはこの点を改善してさらに分かり易い講義にしたいと考えています。

講習では特別講演3件と熱及び構造系の実習を行いました。特別講演では1件目に超小型衛星の開発から運用までを多くの実例を踏まえてお話し頂き、2件目では超小型衛星の開発動向について、内外の詳細な調査に基づいたお話しと、それに続き今後の開発・利用の展望についても幅広い視点からお聞かせ頂きました。

また、3件目の特別講演として、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給機(HTV)の開発から運用に渡りご活躍されたJAXAの元フライトディレクターから、国際社会の中で各種調整・議論を重ねながらどのようにしてプロジェクトを成功に導いたかを具体的な内容を踏まえてお話し頂きました。

前2件の超小型衛星についての講演は、受講生が今後ChubuSat実践プログラムに関わる上での高いモチベーションを得るために非常に有益な内容であり、またHTVに関する講義では、大規模国際プロジェクトを成功に導くためには技術の背景にある人間性の尊重が基本であるといった幅の広さと厚みのある講演により受講生は感銘を受け、非常に高い教育効果がありました。

実習では、熱解析ツールThermal Desktop及び構造解析ツールSolid Worksの実際の運用方法を学び、また実験室において熱及び構造それぞれについて実体験の場を持ちました。熱に関しては、材料の表面熱光学特性の測定を行ったり、放射断熱材である多層インシュレーション(MLI)の効果を、スペースチェンバ内に設置したMLI有無のテストピースの加熱時温度の比較測定により確認しました。また構造に関しては、振動試験設備により実際に供試体を加振し、その振動モードや固有値を計測したり、ランダム振動による負荷の状況を確認したりしました。

これら一連の講義・講習はその目的を達成すると共に、これらを通して次のステップであるChubuSat実践プログラムへの円滑な橋渡しができ、高密度の教育効果を挙げることができました。

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